「創立100周年,そして新たな時代へ~SSH2期目のスタート~」(関東同窓会総会 2019/5/25 寄稿文)
古川黎明中学校・高等学校が誕生し,今年で15年目,そしていよいよ来年は創立100年の記念の年を迎えようとしております。関東支部同窓会の皆様には,日頃より本校の教育活動にご理解いただき,物心両面にわたりご支援を頂戴しておりますことに深く感謝申し上げます。
私は4月に着任いたしました小川典昭と申します。前勤務地は3月をもって62年の歴史に幕を下ろし,閉校となった県南白石市の「南中学校」です。国語の教員として長く高等学校に勤務し,中学校勤務は校長として初めての経験でした。閉校にあたっては地域の方々をはじめ,多くの皆様のご支援をいただきました。地域の拠点として中学校が果たす役割の重さを肌で感じるとともに,学校という社会において,いかに人の温もりや思いやりが生徒の心を育むものなのかを,改めて実感いたしました。この貴重な経験を県内初の中高一貫教育校である本校の更なる発展に結びつけられるよう,誠心誠意努力することが私に課せられた使命と思っております。
さて,本校は今年度,文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の2期目の指定をいただきました。1期目終了後2年の準備期間を要しましたが,職員一丸となっての必死の努力が実を結んだ結果です。多くの予算で,大崎地域で活躍するトップリーダーを育てます。今年は世界農業遺産に認定された「大崎耕土」に学びながら,ゆくゆくは本校が大崎地域全体の拠点として活躍する「大崎サイエンスコンソーシアム」構築を目指します。SSHの2期目の指定は「令和」の時代の始まりと相俟って,本校生徒の前途を明るく照らしているかのような朗報となりました。
昨年3月の卒業生も,本校始まって以来の国公立大学現役合格者50名を突破,勢いに乗っています。また,県内有数の充実した施設・設備を誇る本校にあって,生徒たちは新入部員を迎え,部活動にも精力的に取り組んでおります(写真は4月に大崎市の広報表紙を飾った書道部,そして河北美術展に3名同時入選の快挙を成し遂げた美術部の生徒たちの様子です)。
古川黎明中学校・高等学校がますます発展し,先輩方の輝かしい伝統に花を添えられるよう,また,100周年記念事業が成功裡に終えられるよう,職員一同精一杯頑張ってまいります。関東支部同窓会の皆様方の一層のご健勝とご活躍をお祈り申し上げるとともに,今一段のお力添えを賜りますようお願い申し上げ,ご挨拶とさせていただきます。